「ERG理論」
アルダファーのRRG理論とはマズローの欲求段階説を基に、人の欲求を、生存(existence)欲求、関係(relatedness)欲求、成長(growth)欲求の3つに区分したものです。
ERG理論は一見マズローの5段階をシンプルにしたようにも見えるのですが、アルダファーはマズローの仮説の上にさらに2つの仮説を追加してていて、区分は単純ですが理論はより複雑になっています。
先日の日経新聞働くニホンの記事の中で、久しぶりにアルダファーのERG理論という言葉を見て、昨日アイメッセ山梨で行なった未就業者向けの講演会のことを振り返りました。
日経新聞の記事では、ERG理論の「人間の成長欲求は生存、関係、成長の3欲求がバランスするが、成長欲求が最上位で、しかも成長欲求だけは満足されても、その強さや重要度は減少せず逆に増加する。」という仮定を使って、高度成長の続く新興国と日本の成長欲求を満たす機会の差を述べていました。
私は成長する中小企業の職場と硬直化した老舗大手企業でも同じことが言えると思います。
就労者アンケートでも、働き甲斐を感じる要素として「自己成長」をあげる人が多くなっています。成長実感を感じられない職場からは、成長したい自分をもっている人は去っていきますから、成長欲求を満足させる人事戦略が必要な時代となってきました。
一方の成長したい自分を持っている人ですが、どのようなルートで成長したいと思っているのかで2種類に分類できます。
1)社員教育がしっかりしている会社で、良い先輩や上司からOJT研修してもらい、計画的に人材育成して欲しい。
2)死ぬほど(一生懸命)働いて、仕事しながら自分でコツやノウハウを掴み、周りに一人前、人財だと認められてより大きな仕事に関わり、さらなる自己成長の機会を得たい。
大学生の企業選択を見ていると(1)の考えが多いです。結局自己責任意識が希薄なのです。
仕事現場では教えてもらえないこと、理不尽なことが満載です。
「九回泣いて一回笑い、感動してやはり泣く!」 これが現場なのだと思います。
ケニア代表で北京オリンピック金メダルのサムエル・ワンジル氏が「日本で我慢を教わった。」と述べた事例を用いて、成長の道筋は一つではない、粘り強く自己変革すべし、と働くニホンでは結んでいます。
歯を食いしばって取組む姿が人を感動させます。他人だけでなく取組む本人にとっても、用意されたスマートな成長機会に比べて、より強い感動(自己成長実感)が得られると思います。
私も楽しようとせずに、老体に鞭打って、歯を食いしばって仕事したいと思います。
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- DATE:10:10