「コミュニケーション_負け方の教え」

世の中には勝ち方の教えは多いですが、負け方の教えはないように思います。

私は山梨県人ですが、山梨に限らず、常に勝ちたい、それも圧勝したいと思っている人が多いですし、勝ち続けようと頑張ることは大事だと思います。

そういっても、なかなか勝ち続けることはできませんから、ダメージを小さくし負けが続かないようにするためにも、正しい」負け方を学んでおくことも大事だと思っています。

柔道の受身のようなものだとイメージしてください。

なぜゲームが楽しいのか?それは人は人と競うことが好きだからだと思います。
F1やマラソンレースを見ていてもデッドヒートの展開はワクワクしますし、競技者も競っているときのほうが輝いて見えます。
ですから企業経営でも営業でも、競っているときはとても楽しくやりがい感じるはずです。

もちろん万全の準備をして最善の企画書を作成して営業に望み、プレゼンテーションを行うのですから、勝つべくして勝つ!のでしょうが、相手も万全の準備をして臨むでしょうから、きっとその勝敗は際どい差なのではないでしょうか?

だから営業で勝った(?)ときにも、相手の提案の優れていたところを顧客から聞き出して、次回の勝負の準備を始めるのです。

一方、ロストした顧客に訪問する足取りは重く、お互い気まずい時間を早く切り上げたくて敗因分析が疎かになりがちです。

結果として、この仕様の機能が・・・とか価格で・・・とか営業マンの気分を害さない表面的な理由を顧客は選定理由にしますし、それを聞いた営業マンは会社に戻って、もっと安くしないと・・・とか、この機能がなければ競争に勝てない・・・などと自社製品を否定する言葉を発し、結果自分でも思い込むという悪循環に陥ります。

こんな負け方していたら、負け癖がついてしまいます。

顧客から敗因をしっかり聞き出す能力をもつこと、とても重要です。カウンセラーが使う傾聴スキルは一流営業マンの多くがもっているスキルでもあります。
営業マンの場合は、それに説得力のある話し方というスキルも必要ですから、カウンセラーより大変だと思います。

アドラックの営業社員向けコミュニケーション研修では「同じ負けるでも、いい負けっぷりしよう!」と負け方をお教えすることがあります。もちろん、負けてもOK!とか負けるが勝ち・・・などと負け惜しみの仕方と教えるわけではありません。(^^;

考え方の基本は「次が必ずある!」と信じることから始まります。
勝負の結果はまだ先にあると思えば、たとえ負けるにしても相手との差は少ないほうが逆転しやすい、負けても次につながる布石を打っておくことが必要となります。

競争するときには、闘いかた、戦いぶりも大事なのです。
新人営業マンは特に、良い勝ちっぷりだけでなく、よい負けっぷりを覚えてください。

そのためには、傾聴を基本とした質問力とプレゼンテーションなど営業場面での説得力のスキルアップと同時に、正しい職業観、プロ観を身に付けることが必要だと思います。

ついでに勝つときも・・・・
相手は敵だからと親の敵のように憎み、こてんぱんにやっつけるのでなく、よき競争相手として相手を認めることが大事だと思っています。特に山梨の人に伝えます。(^^;
ビジネスでの競争相手であり、その他の場面や立場では一人の人間として認め合うことがあるかも知れません。
遊びやゲームなどの競争相手として、力量を認めた相手との対戦のほうが楽しいし、仲間として頼もしいのと一緒です。

最後に・・・
ここでいう勝ち負けの話は、営業の場面等で、どちらの主張が採用されたかという意味の勝ち負けです。けっして、どちらの主張が正しかったのか、の勝敗ではないです。

人の考え方(主張)や価値観に勝ち負けがあるわけがないです.

どちらも正しいのです。

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